神のカルマに救われた話
ヒトカラに行ってきた。
説明はいらないと思うがヒトカラとは一人カラオケの略である。カラオケ自体がメチャクチャ久し振りだったので楽しかった。みんなでワイワイ騒ぎまくるカラオケも勿論いいのだけれども、周りのリアクションを気にせず好きな曲を入れて熱唱するのはまた違った魅力がある。
なにしろわたしは古のジャパニーズ・ロック厨なので年代が下の若者や同性の子たちと席を共にするカラオケでウケる曲をあんまり知らないのだ。
万が一どこかにBLANKEY JET CITYとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとかでバイブスがアガるタイプの女子会があったら教えてほしい。行きます。
五十嵐隆という男
そんなわたしがもっとも愛してやまないバンドが「Syrup16g」である。
十代半ばの情緒がSFⅤ初期の通信環境くらい不安定だった頃、たまたま「神のカルマ」という曲に出逢って世界が変わった。
最新ビデオの棚の前で二時間以上も立ち尽くして何も借りれない、という歌詞が深く刺さったのだ。五十嵐隆のぼんやりと気怠げなボーカルに乗った、生々しく粘り気のあるネガティヴな詩。いわゆる「鬱ロック」という幅広いジャンルの中でもSyrup16gは際立っていたように感じた。生活感があるというか、日常に潜む憂鬱の瞬間をそのまま切り取り、不必要に飾り立てることなく書かれたリリックが衝撃的だった。抽象的なものを何も纏っていない剥き出しの弱さ。
あの頃のわたしは間違いなくSyrup16gに支えられていたし、今も寄り添ってもらっているし、これからもそうだと思う。
それから間もなくしてSyrup16gは解散してしまうのだが、近年になって復活を果たした。本当に前触れがなかったので、その報せを聞いたわたしはビックリした。相当ビックリした。
復活に際して「生きているよりマシさ」を出してくるのが五十嵐隆らしくて胸にこみあげるものがあった。詳細については曲を聴いてほしい。聴けばわかる。
幸運にも復活後のライブに参戦する機会があり、わたしはステージの幕が上がり五十嵐隆の姿を視界に収めた瞬間に号泣した。神のカルマのイントロが流れた瞬間に膝から崩れ落ちたわたしの肩を、隣のお客さんが優しく叩いてくれた。あの人も泣いてたな。同じようにSyrup16gに、五十嵐隆に救われた者だったんだろう。
そのライブ会場の喫煙所で男性客ふたりがSyrup16gの復活について「とりあえず五十嵐が生きててよかった」というような会話をしていて、その横でわたしは全力で頷いていた。がっちゃん、生きててくれてありがとう。
最近は音楽を聴くことをサボっている、とか言いつつ外でフリーのWi-Fiを利用する度にヤバイTシャツ屋さんの「無線LANばり便利」が脳内で流れる。ライブ行きてえ~~~
こういうゲーム以外の話題も増やしていきたいですね。あんまりないけど。
大事なことなので最後にもう一回言っときます。
ライブ行きてえ~~~~~~