最近キャラ変えをした話
どうも脳筋です。
前回の記事をツイッターで拡散していただき、より多くの方が閲覧してくださったようで、本当にありがとうございます。
わたしの記事をお読みくださったGUILTY GEAR(以下GG)プレイヤーさんが、ご自身を振り返って書かれた記事をご紹介いたします。格ゲーには人の数だけドラマがある。とても面白かったです。
そんなこんなで光栄なことにアクセス数がツイッターの影響で伸びに伸び、そこで恐らく多くの方が気になったかもしれない点について。
このブログにツイッターアカウントを連動していないのにそれ関係のネタを持ち出すのもアレだが、わたしのアカウントのアイコンは散々あれだけ推していたレイヴンではなく同タイトルに登場するメイちゃんという別の女の子キャラクターのイラストなのである。
これがまた描いていただいた絵師さんに土下座したいくらいかわいい。
そう、現在わたしはレイヴン使いではなくなっている。
今回はあんまり面白くないかもしれないそんな話をしようと思う。
ちょっとギルティから離れていた
去年の暮れから桜が淡く散り始めようかという頃まで、わたしはほとんどGGをプレイしていなかった。
ちょっと心身が参っていてゲームをやる余裕がなかったのである。
あまりにもグッタリしていたので、なにも手につかず、趣味筆頭のGGが楽しくなくなってしまうのはいやだと距離を置いていた。
ようやくギルティを再開しようかと重たい腰を上げつつあったわたしを待っていたのは三月頭に実施された「バランス調整」であった。
格ゲーを知らない方に向けて説明すると、この「バランス調整」とは「ゲームをより公平に、快適に楽しんでもらうためのゲーム内容の変更」である。
強い技の威力をちょっと弱くしたり、技が出るまでの時間を遅くしたり、はたまたその逆だったりと、対戦における偏りを減らすため不定期に行われるのが通例となっている、らしい。
GG以外の格ゲーをほとんど知らないので、他のシリーズにおいては一般的ではないのかもしれない。その辺りは不勉強を詫びるしかございません。
GGを始めてから、レイヴンはいわゆる「強キャラ」だなあと感じながら使っていた。
リーチの長い通常技とか、性能のいい投げ技とか、相手のガードを高速で揺さぶる連携とか、さらには遠距離からでも相手を牽制できる弾を持ち、出せる手札が多いキャラだった。もちろん弱点もあるにはあるのだけれど、当然のごとく弱点がないキャラなんていないので、それを加味しても充分に強い。
実際わたしはレイヴンを使っていながらレイヴンと対戦するのは苦手だった。
今も正直ランクマッチで当たる度に歯茎から血がスプラッシュマウンテンしそうなくらいである。
上手い人のレイヴンは本当に何をされているのかわからないまま対戦が終わる。それはどのキャラでも大概そうだけれど、レイヴンは特にこの「何をされているのかわからない」タイプの連携がとても強い。
上級者さんの見解については計り知れませんので何卒ご了承ください。
さらにこのレイヴン、実際に操作して「強い行動をただひたすら押しつけまくる」のがさほど難しくなく、わたしのような脳みその代わりにスライムが詰まっているタイプのアホでも初級者帯なら戦うことができた。
幸か不幸かその影響あって自分の脳みそに詰まっているのがキングスライムだと勘違いし、普通のプレイヤーが対戦を通じて自然と身につけていくはずの格ゲーの基礎が疎かになってしまった面もあるのだが、その言及はまた別の機会に。
その優秀さは前述のバランス調整後においても衰えておらず、現在の環境の中でもとてもよい仕上がりになっていると思う。レイヴンはいいぞ。
そんなレイヴン、具体的にどう変わったのかというとやれることの幅が大きく広がっていた。
その面で挙げるとするならば、レイヴンだけが持っている必殺技のひとつの仕様が変化したことでコンボが目覚ましく発展したことだろう。多くのレイヴン使いの熱心な追求によって、レイヴンの弱みであった「火力が出にくい」という点が、なかなかの勢いで上方へ向いたのである。
しかしそれには状況を的確に判断する能力が必要だった。
相手との距離や位置関係はもちろんのこと、
「興奮度」というレイヴンだけが持つ特殊ゲージ(当身技で相手の攻撃を受け止めたり、特定の必殺技をヒットさせると上昇する。何もしなければ時間経過で減少していくが、これが溜まっている間はその程度に応じてレイヴンが強くなる。もはやコイツがドMなのかドSなのか誰にもわからない)の状態によって連携が変わったりとか、
対象キャラクターによってコンボの内容をアレンジしたりなど(GGにはキャラクター毎に「体重」のような要素が与えられており、軽いキャラは標準よりも微細ながら高く吹っ飛んだり、重いキャラはその逆だったりする)した方がいいものもあるとかで、調べれば調べるほどに奥が深く、およそ「正解」と呼ぶに相応しい行動のレベルが一気にグッと上がったように感じられた。
それは今までの「覚えるべきコンボの種類が少なく、やることが限られていた」レイヴンにはなかった、大味ではない緻密な練習と積極的な考究の必要性の証明だった。
別にこれまで積み上げてきたものがムダになったわけでもないし、無理に新しい連携の数々を取り入れずとも相変わらずレイヴンは強かったのだが、わたしは思ってしまった。
胸に過ぎらせてしまった。
抱いてはいけない感情の黒い影を、自らの心のうちにハッキリと捉えてしまった。
めんどくせえ、と。
進化を遂げた推しからの遁走
レイヴンという明星が如くキラキラ輝く無限の可能性から惨めにも逃げ出したわたしは、ぼんやりと他キャラいじりを始めた。
中~遠距離に強くコンボが爽快で顔がいいアクセル、特殊な動きで相手を翻弄できる上に顔がいいベッドマン、どの技をとっても強力かつ顔がいいシン=キスク、技もストーリーでの活躍も悶えるほどカッコよかった顔がいいチップは動かしていたら知らないうちに死んでいたので早々に諦めた。女の子だと顔がいいラムレザルとか顔がいいミリアとかいろいろ触った。
このゲームほんと顔がいいキャラクターしかいねえな。
しかしそんなわたしの中には言葉にできないモヤモヤが渦巻いていた。
レイヴンにドチャクソな惚れ込み方をして、俗にいうキャラ愛でGGをスタートし、約2年もの間ずっと身内ワイワイの対戦も嵐のようなランクマッチもともに連れ添ってきたレイヴンを触る気がしなくなっていることに罪悪感を覚えていたのだ。
新しい連携を覚え、日を追うごとにメキメキ上達していくレイヴン使いのフォロワーさんたちを「すごいなあ」という憧れの目で見ながら、どうして自分にはそれができないのか、レイヴンの稽古をつけてくれた上級者の人たちに失礼じゃないか、と己の意志の弱さと適応力のなさを責めたりした。
こんな目的のないトレーニングをしているくらいなら、新しいレイヴンについて何かしらひとつでも得るための時間にした方が有意義なんじゃないかと本気で悩んでいた。
それを吹き飛ばしたのが、冒頭に名前の出てきたメイちゃんだった。
パワー・イズ・パワー
仲良くしていた知人にメイちゃん使いがおり、レイヴンをほとんど触っておらず迷走している旨を話したところ、そいつは「じゃあメイちゃん使いなよ!見せるから!」と言い、わたしをメイちゃんが持ちうるありとあらゆる手法を用いてボコボコにした。強かった。
メイちゃんはいわゆる溜めキャラ(一定時間レバーを同じ方向に入力して「溜め」状態を作っておき、それからボタンと組み合わせて入力することで発生する技を持つキャラクター)であり、難しそうだという先入観があったので、ぶっちゃけ敬遠していた。
しかし覚えれば覚えるほど、このメイちゃん、すごいのである。
特筆すべきはその火力。詳しくは是非ゲームをプレイして設定を理解してほしいのだが、メイちゃんは華奢な女の子ながら作中でもトップクラスの攻撃力を持っている。
ほんの数時間トレーニングモードにこもり、教えてもらったコンボをやってみて、わたしは呆然とした。
「ボタン5~6回しか押してないのに相手の体力ゲージ半分消し飛んだんだけど……」
そこからは夢中になってメイちゃんのコンボ練習をした。
レイヴンが多彩な手数で削るマシンガンだとするなら、メイちゃんは一発ドカンとデカいのをブチ込む巨大バズーカであった。今までに経験したことのない威力の武器を手にしたわたしは吹っ切れた。
いつかレイヴンに戻るかもしれないし、そうならないかもしれない。
けれど、いろんな方向からGGを楽しむことができれば最高だし、それはGGシリーズそのものやこれまでに自分がやってきたこと、同じゲームを一緒にプレイしてきた人たちへの恩返しになるんじゃないかと思った。
メイちゃんを始めて約一ヶ月、180戦ほどのランクマッチを経て15段まで来た。
レイヴンの最高段位が19段だったので、夢の20段を目指して精進したい。
GG勢の皆さん、機会がございましたら是非とも対戦お願いします。
今回もまた長くなってしまいました。
格ゲー以外のことも書きたいな。最近Fate / EXTELLA LINK買いました。ネロちゃん超かわいい。
それでは。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。